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  症例事例 白血病

 ◆白血病とは

  白血病は血液の癌とも呼ばれており、一般的に未熟な白血球が無統制
  かつ異常に増殖する疾患のことをいいます。しかし、必ずしも抹消血中の
  白血球が増加するとは限らず、急性骨髄性白血病などでは、抹消血中の
  白血球が減少する例も少なくありません。

  白血病の種類には、増加する白血球の種類と分化・成熟度によって、急性
  骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性
  白血病などに分けられます。また、この他にも、特殊なタイプの白血病や
  白血病類似疾患がいくつかあるとされています。

  急性の白血病の場合には未治療のまま放置すると、2〜3カ月で死亡する
  ことが多く、慢性の白血病では2〜3年の経過の後、急性白血病に似た
  状態になり(急性転化という)、死亡することが多く見られます。

  治療としては、抗癌剤の使用、放射線照射、骨髄移植などがありますが、
  完全な治癒は難しいとされており、通常はまず寛解(完全治癒ではなく、
  白血病細胞が減少し、症状も軽快ないし消失した小康状態)導入をめざし、
  その後寛解を維持した上で、完全治癒をめざすこととします。
  小児の急性リンパ性白血病が最も治療効果が良好とされています。










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