◆心筋梗塞とは
心筋梗塞とは、冠動脈の閉塞による血行障害または高度の狭窄による
血行障害をきたすことをいい、心筋虚血が一定時間持続することにより、
心筋細胞が壊死に陥った状態のことです。これは、心筋の不可逆的(元に
戻ることのない)細胞障害ということを意味します。
また、心筋梗塞は一般的に強い胸痛で発症し、不整脈、心不全、心破裂
などを合併することで、高い死亡率が示しされています。
診断するためには30分以上持続する強い胸痛、典型的な心電図変化、
CPK、GOT、LDHといった血液中の心筋細胞逸脱酸素の上昇等の症状が
みられることが必須となります。
心筋梗塞の治療方法としては途絶した冠血流の再開を目的とする血栓溶解
薬を用いた冠動脈血栓溶解治療法や冠動脈狭窄部分を経皮的に挿入した
バルーンカテーテルで拡張させる経皮的冠動脈拡張術(PTCA)が行われる
こととなります。
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