障害年金症例事例 くも膜下出血 |
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症例事例集 くも膜下出血 |
◆くも膜下出血とは
くも膜下出血とは、脳、脊髄の被膜である髄膜の一つで外層の硬膜と内層
の軟膜の間にあるくも膜下腔への出血をくも膜下出血といい、くも膜下腔の
血管の破綻による原発性と、脳実質内出血のくも膜下腔への脱出による
自発性とがあり、一般的には前者が多くを占めるとされています。
原因疾患としては、脳動脈瘤破裂が大部分を占め、次に脳動静脈奇形、
高血圧が続きます。
くも膜下出血は脳卒中の10%から20%の頻度でみられるものとされており、
脳動脈瘤破裂は40歳から60歳に多くみられ、脳動静脈奇形からの出血は
20歳から40歳に多いとされています。
くも膜下出血の症状としては、多くは前駆症状がなく、突然に激しい後頭部
痛、後頭部の硬直、嘔吐などの髄膜刺激症状や意識障害などをきたします。
以上の症状は比較的短時間に軽快することもありますが、手術を受けずに
いると、3年から4年で70%から80%が再出血を起こして、亡くなる例がみら
れます。診断としてはCTで写真を撮ってから行いますが、その後、更に血管
撮影も必ず行います。
くも膜下出血の治療は、再出血を防ぐことを一番の目的として、3cmから4cm
程度開頭して、動脈瘤の根元の部分を金属でできたクリップで止めてしまい
ます。また、開頭せずに、先にゴム風船をつけた細いチューブを太ももの血管
から入れて、患部で風船を膨らませて出血を止める方法を用いることもあり
ます。
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