◆網膜の病気とは
網膜はカメラに例えるとフィルムにあたるところで、物を見るという仕事の中で
最も重要な部分です。そのため、ここでは小さな病変が起こっても視力に
対しては大きな影響があります。
・代表的な網膜の病気
(1)動脈硬化症・高血圧症・糖尿病性網膜症(全身疾患に由来するもの)
(2)網膜色素変性(遺伝的疾患で、視野異常と視力障害が徐々に進行)
(3)中心性網膜症(過労、ストレスが誘因となる)
(4)網膜剥離(網膜の内側の層が離れて分離した状態で、中心性網膜症・
網膜血管腫・増殖型糖尿病性網膜症・外傷などによって起こる続発性の
ほかに、若年者で中等度以上の近視眼に主に起こる突発性がある)
(5)眼底出血(網膜出血と脈略膜出血の総称で、糖尿病性網膜症・高血圧性
網膜症・網膜静脈閉鎖症などの血管病や、貧血・白血病などの血管疾病
のほか、外傷や炎症の原因となる)
突発性網膜剥離、増殖型糖尿病性網膜症、眼底出血などの治療には、
一般療法のはかに、レーザー光線による光凝固や手術療法がよく行われて
います。
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